Grantはwiccaの本場であるイギリスの魔女団体と呪術代行の仕事をできることに誇りを持っています。ここに至るまでの過程は別の機会にするとして、今日は現地wiccanの日本の呪い代行の評判について触れたいと思います。
彼女たちはGrantを通じて日本の呪い代行を垣間見ているのですが、最初に違和感を覚えたことがある言います。1つの業者が東洋魔術も、西洋魔術も扱い呪いをかける・・・?私たちには具体的な内容は分からないので、おそらく、それぞれの分野を取り扱う呪術師が1つの業者に所属し呪術の種類にこだわらず呪い代行をしているのだろうと想像するしかないのですが、まさか、1人の術師が東洋、西洋魔術を行うわけではないでしょうね、そんなことはあってはならないとの評判です。この違和感は解消されず現地wiccanは腑に落ちない、という感じです。
続いて呪い代行を行う術師についての評判です。現在の日本に当てはまるかという点については疑問が残りますが、かつての「ひとつの正義を作り出し、精神を軸にする理想主義」という印象は世界で拭いきれず、日本人の精神、信念を基に日常を動かそうとするエネルギーに畏れを感じるそうです。しかしその力こそ呪術、呪いの分野では重んじられ、日本の術師たちは触れ難きものを持っているという評判です。また日本人は学ぶことに意欲的で努力を惜しまず、最終的に師を超えるという高い評判を得ています。もっともこの性質は呪いに限ったことではありませんね。
そして何よりも評判の情念。彼女たちはそれを感覚で強く感じ取り、時に拒絶しようとします。情念に触れることをとても恐れていると説明し正面から受け止めることができない、と認めています。情念によって引き起こされる激しい効果の評判は想像以上でした。ちなみに情念にふさわしい英語は見つからず、彼女たちは「Jonen」という日本語をそのまま使います。
当然私たちも彼女たちから学ぶべきことがたくさんあります。お互いに踏み込んではいけない部分、踏み込んでもなんの良い結果に繋がらない部分というものは尊重しあい、共に呪い代行を続けていく姿勢です。